日刊自動車新聞
1998年12月16日 日刊自動車新聞掲載記事

東邦自動車



中古部品販売に乗り出す

東邦自動車

輸入車ベンツ中心1月から

初年度月販500万円見込む

 

自動車部品商の東邦自動車(羅邦強社長、大阪市福島区)は99年1月から中古部品の販売乗り出す。扱うのはメルセデス・ベンツを中心とした輸入車部品で、堺市に開設する新店舗と本社の二拠点で販売する。景気の低迷や保有期間の長期化などから低価格の中古部品のニーズが高まっている。こうした現状に対応してビジネスチャンスを拡大すると同時に、長期在庫となりやすい部品を中古部品で対応するなど、経営の効率化にも結び付ける考えだ。

初年度の99年は月間500万円の売上を見込んでいる。

新拠点は堺市大仙西に位置し、敷地面積は約700平方メートルで事務所とストックヤードを併設する。人員は3人。販売する中古部品はリビルト(再生)ではないため保証は付けないが、責任者として起用したサービス工場長経験者が品質チェックを行う。扱い品目は外装パーツが中心になる予定。部品については、ディーラーなどから仕入れた解体車や事故車、自社の車両販売に伴う下取り車から調達する。新品部品を購入している既納客に対して割安感を前面に打ち出して中古部品を販売、同時に新規客の開拓にも力を入れる。初年度の売り上げは月間500万円だが、長引く不況や保有長期化から補修費用を節約するユーザーが増加し、中古部品の市場は拡大しているため、2年目以降は販売実績を見ながら目標を引き上げる方針だ。


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