過信は禁物、エアバッグ。必ずシートベルトを着用しましょう。
 

エアバッグは、安全性向上に寄与する装置であり、最近、エアバッグ付自動車が急増しています。しかし、エアバッグはシートベルトを着用しないと十分な効果が期待できません。必ずシートベルトを着用するようお願いします。

シートベルトの着用の有無によるエアバッグの効果について、(財)交通事故総合分析センターが発表した調査研究報告により、エアバッグ付自動車であってもシートベルトを着用する必要があることが明らかになりました。

  • エアバッグが作動した事故でシートベルトを着用していなかった場合は、着用していた場合に比べ、事故発生時に死亡する割合(死亡率)が8倍も高い。
    また、事故発生時に死亡又は重傷を負った割合(死亡・重傷率)も約3倍高い。
  • シートベルトを着用していなかったことにより、事故発生時に身体がエアバッグに衝突し、胸部、腹部に傷害を受けたり、頭部が全面ガラスに衝突して傷害を受ける事例が発生している。

・エアバッグはあくまでも補助的な装置であり、シートベルトが不可欠です。
・横や後ろからの衝突ではエアバッグの効果は期待できません。
 

こんな姿勢で運転しないで下さい!
  • ハンドルに近付きすぎない位置で運転しましょう。
  • エアバッグが装着されている助手席に乗車する場合には、ダッシュボードに顔を近づけたり、手足や物を乗せないで下さい。
     
ハンドルにもたれかかったり、しがみつくような運転は、エアバッグ作動の時に強い衝撃を受けるため危険です。

画像提供:(社)日本自動車工業会


ダッシュボードに手・足をかけたり、傘やジュースなどを置くと、エアバッグが作動したときに危険です。

 

画像提供:(社)日本自動車工業会

チャイルドシートの取り付けにも注意して下さい。
  • チャイルドシートは後部座席に取り付けましょう。
  • エアバッグが装着されている助手席でやむを得ずチャイルドシートを使用する場合は、必ず前向きにして、座席を一番後ろに下げて取り付けて下さい。
後ろ向きに装着して、エアバッグが作動した場合は、チャイルドシートの背面がエアバッグの膨らむ力で突き飛ばされ、重大な傷害を負うおそれがあり大変危険です。

 

シートベルトを着用しておらず、エアバッグの効果がなかった事例

(財)交通事故総合分析センター調べ

(1)脳挫傷による死亡

運転者の身体が左方にとばされたためエアバッグに接触せず、エアバッグの効果がなかったもの。
事故車両は左縁石に接触後、右路外に逸脱し車体左前が鉄柱に激突した。この事故で運転者は左にとばされ、全面ガラス横の窓支柱及び鉄柱に頭部が接触し、脳挫傷を惹起こした。

(2)心臓破裂により死亡

運転者は前方にとばされ、展開途中のエアバッグに胸部を接触させ、心臓筋肉の挫傷を被ったため、その後心臓破裂を生じた。
事故車両が停車中の大型貨物自動車に追突し、ボンネット前部がトラックのバンパにもぐり込んだ。

(3)頸椎骨折により重傷

運転者は、展開中のエアバッグを越えて頭部を全面ガラスに接触し、その衝撃で頸椎骨折したもの。
事故車両が路外に逸脱し、電柱に激突した。

 

 

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